葬儀の種類

家族葬とは?費用相場やメリット・デメリットのまとめ

2016/06/02

家族葬とは

家族葬と言うのは小さなお葬式とも言われ、ここ最近急増している葬儀のスタイルです。
家族葬には定義がいろいろとありますが、非常に簡潔に言えば、家族や親類だけの少ない人数で行うお葬式のことです。
完全に家族だけで行う場合もあれば、近しい親類も含めて行う場合など、ケースによって幅はあるものの、弔問客を呼ばずに身内のみで行う葬儀を一般的に家族葬と呼びます。

家族葬が増えている理由

費用が抑えられる

家族葬は今では非常に多くの葬式で執り行われています。その背景には、やはりお金の問題があるようです。
これはメリットと言っても差支えないと思いますが、家族葬はお葬式にかかる値段を格段に安く済ませることができます。
自宅で行われる場合も多く、会場費や、弔問客に振る舞う料理などの注文もありませんので、お葬式の費用はその分だけ激減します。

ゆっくりと式を執り行うことができる

弔問客がいないことにより、対応などの手間もかかりませんので、お葬式自体もスムーズに行うことができるようになります。
式の進行やにも必要以上の気を使う必要がないということもあって、身内だけでゆっくりと故人を偲び、送り出したいというニーズが増えています。

家族葬の費用相場

一般的な葬儀にかかる総費用は、日本消費者協会の葬儀費用に関する調査によると、約189万円とされています。
これに対し、家族葬にかかる総費用の相場は70万円弱となっており、一般的なお葬式の約三分の一の費用に抑えることが出来ます。

家族葬のデメリット

かえって費用がかかってしまう場合もある

ただ、実際に家族葬を行ったと言う方の中には、自分たちが期待していた程、メリットが無くて後悔をしてしまう、ということが多々あるようです。
まず、金銭面です。確かに、お葬式自体にかかるお金は減ります。ただ、身内だけで行うと、お香典は無くなります。
故人の生前の人望が厚く、弔問が多く訪れるような場合には、一般的なお葬式を行った方が結果的な支出は減るというケースもあります。

後日故人の知人に対し、しっかりと対応を行う必要がある

また、弔問客に関わることですが、故人の知人に対して訃報を伝える必要があり、お葬式の際には呼ばなかったけれど、後日に訪れる方がいらっしゃるということもあります。
そうすると、折角お葬式の時には手間を減らせたのに、同じだけの手間が後日にやってくる、というあまり意味のないことが起きることもあります。
また故人の親しい方から、お葬式にはどうしても呼んでほしかった、という様な不満の声が上がる場合もあるので、そういった点も考慮して対応を行う必要があります。

まとめ

不景気と言われる中で、費用的な負担を抑え、また身内でしっかりと故人を見送ることができることから近年増えている家族葬。
しかしメリットだけではなく、故人と親しかった知人とのトラブルや、結果的な支出増大などに繋がってしまう場合もあり、しっかりと考えて行う必要はあります。
しかし、葬儀に最も大切なのは、心を込めて故人を送り出し、また残された者の気持ちの整理をつけることです。
そのための選択肢の一つとして、家族葬を考えてみてはいかがでしょうか。

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